方向音痴の街道歩き:甲州街道1(日本橋〜内藤新宿)

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方向音痴の私が、街道ウォークいよいよ開始です。
とはいえ一番のネックは、昔から地図をまともに読めないこと。
スマホのナビがあっても、何故か反対方向に行ってしまう方向音痴っぷりなのです。
これはかなりの不安材料・・・。
だけど歩くのが好きだから、思い切って始めました。
まずは甲州街道からチャレンジです。
甲州街道を選んだのは、多少の土地勘があるから。
土地勘があれば、とんでもない方向へ進むことは流石にないと思って
予感は的中して、スタート早々に方向音痴っぷりを発揮することとなりました。
目次

街道起点の日本橋に辿り着けない

ガイドブックに日本橋の最寄り駅は「東京駅」とあったので、ネットで検索することもなく東京駅で下車。
これがそもそもの間違いでした。
東京メトロ東西線(地下鉄)に「日本橋駅」があることを見逃していたのは痛かった。
東京駅って広すぎる!迷路みたい。
JRではなく丸の内線(地下鉄)を使ったので、八重洲口へ出るまでが一苦労。
しかもスマホ片手にGoogleマップにナビしてもらってるのに、案の定何故か反対方向に行ってしまい30分以上のロス。
大都会って大きなビルばっかりで、地図見ても目印がよく分からないんですよ。
だから今いる場所がどこなのかよく分からないのです。
歩いていたら「日本橋駅」を発見。
これはかなりのショック。
東海道と中山道にチャレンジするときは、絶対に「日本橋駅」を使おう。
右往左往しながら、ようやく日本橋に到着。

街道起点:日本橋

写真で何度も見ていてお馴染みの場所だけど、実際にそこに立つと感無量です。
まずは獅子の像、麒麟の像をチェック。
首都高がなければ、青空にそびえ立つ像の美しさが際立っていただろうに。
気持ち良い晴れ間だというのに薄暗いのがちょっと残念。
川の中に杭が打たれているのが痛々しくて、川がかわいそうに思えてしまった。
昔はきっと美しい景色だったのだろうな。
徳川15代将軍慶喜公の筆による橋名標もチェック。
教科書でしか知らない歴史上の人物が、生身の人間で生きていたんだとリアリティが増します。
橋の側にある「日本橋観光案内所」に教えてもらって、「日本国道路元標」のレプリカを見つけました。
三越本店近くです。
本物は車道内にあるので見ることはできないそう。

皇居周り

桜田門までは順調だったのに、ここでまた道を間違えてしまいます。
道に迷ったというのではなく、皇居側を歩かなかったことが敗因。
道が分岐する時に国道20号を進めるのは車だけで、歩行者は国会議事堂の方へ進むしかありません。
この辺りは車道がとても広く、横断歩道が少ないです。
道の向こう側に行きたくても、徒歩だとかなり遠回りしなければなりません。
アバウトなルートチェックで、行き当たりばったりだったのでロスが相当増えてしまいました。
さて。皇居周辺を歩いたのは、今回が初めてです。
ずっと東京か埼玉在住だったため、いつでも行けると思ってベタな東京観光ってしたことがありませんでした。
今回は街道歩きを優先することにして、桔梗門、桜田門だけ立ち寄りました。
別の機会にじっくり見に来ようと思います。
歴史を感じる味わいのある門。
こういうパーツに萌える!

四谷

四谷駅周辺は街道沿いの見所が分かりやすいです。

四谷見附跡

意識して見なければ、緑に覆われて凝ったブロック塀かのような歴史のかけら。
かつてここに今とは全く違う風景があった。
移りゆく時代に儚さを感じます。

四谷見附橋

橋のデザインは、この地点から南にある迎賓館(当時の赤坂離宮)の外観と調和させたネオ・バロック様式。 
錆びているけれど、ロマンチックで好き。
1991年に架け替えられた2代目で、初代は大正2年竣工です。

四谷大木戸跡碑

四谷4丁目交差点のところに2箇所ひっそりと佇んでいました。
素敵な植え込みだなぁ〜と思ったら石碑でした。
もう1箇所は四谷区民センターの端っこに玉川上水番所跡と共に。

内藤新宿

日本橋から数えて最初の宿場町です。
当初は高井戸が日本橋の次宿だったのですが4里と長く、名主らの請願によって内藤家下屋敷の一部を割いて作られました。
現在の住所で新宿1丁目〜3丁目一帯になります。

新宿御苑

甲州街道を外れて新宿御苑側を歩きました。
内藤家下屋敷跡です。
旧大木戸門衛所
旧新宿門衛所
緑が多くて気持ち良い道です。
アニメ映画『君の名は。』の聖地になったカフェもあります。

新宿追分

甲州街道と青梅街道の分岐点で、新宿3丁目交差点になります。
伊勢丹が目印です。

新宿追分だんご本舗

新宿追分の手前にある老舗のお団子屋さんです。
起源は室町時代。
お団子の種類が豊富で迷ってしまいましたが、オーソドックスに草団子、みたらし団子、磯部団子を購入。
さすが朝仕込みだけあって、柔らかくてモチモチでコシがある!
とても美味しいお団子でした。
1本ずつ個包装なのでお土産にもしやすいです。

寄り道

甲州街道から少しだけ外れて、気になるスポットに立ち寄りました。

新宿歴史博物館

江戸時代の内藤新宿のジオラマや、復元家屋、都電、小道具、絵画など、見応えたっぷりでした。
行ったのは平日。他にお客さんはなく貸切状態でした。
ゆっくり鑑賞できました。

須賀神社

アニメ映画『君の名は。』に出てくるモデルとなった聖地の一つ。
男坂です。
小さな神社だけれど、聖地巡りしているらしき人が数人いました。

初めての街道歩きの感想

歴史のかけらを見つけながらの街道歩きは、思った以上に楽しかったです。
現代の華やかな都会の中にひっそりと佇んでいるので、意識していなければ見過ごしてしまいそうなものばかり。
日本橋からの距離を示した標識は、歩く励みになりました。
新宿は若い頃よく遊びに行きましたが、小さな歴史スポットは全く目に入っていなかったので、新鮮でした。
とはいえ人混みの中、有名な観光スポットでもない場所の写真を撮るのは、ちょっと恥ずかしかったです。
サッと撮影して、立ち去るといった感じでした。
実はこの区分2回歩いてます。
1回目は道に迷わないことばかり意識しすぎて、甲州街道を歩くだけでした。
スポットを見逃していたのです。
Googleマップを拡大して見てみたら、見たいスポットが表示されていて見逃していたことに気づきました。
これは悔しい!
印をつけておいて3日後もう一度歩いたのでした。
次回は細かくルートチェックしておこうと思います。
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